オーガニック トゥルーラベンダー
プロヴァンス産 トゥルーラベンダー のピュアな精油です。その繊細で芳醇な香りは、心身を解放してくれるかのよう。ロールオンタイプで、顔や身体の肌に直接ご使用いただけます。
- 蒸留者 -
花からAOP認証トゥルーラベンダーがエッセンシャルオイルになるまで
トゥルーラベンダーのエッセンシャルオイルは貴重で特別なものであるため、世界中で年間15000kgほどしか生産できないということをお知りおきください。この比類なさの証拠に、トゥルーラベンダーは品質保証ラベル、すなわち原産地保護呼称(AOP)により「アルプ=ド=オートプロヴァンスのラベンダー」であると証明されて偽物から守られているフランス唯一の植物です。
ランスレー家の人々はかねてより、自分たちの美しいラベンダー畑で収穫されたこの自然の宝物、「プロヴァンスの青き黄金」を生産できるというたぐいまれな幸運を自覚していました。
先祖代々のノウハウ
プロヴァンスのすべてのラベンダー蒸留業者は、すぐれた品質のエッセンシャルオイルを蒸留しています。プロヴァンスのトゥルーラベンダーエッセンシャルオイルは、力強く複雑で普遍的なうっとりするような芳香で、嗅いだ瞬間から人のこころを惹きつけてやみません。その官能は鼻だけでなく精神をも魅了します。トゥルーラベンダーは、力強くこころを揺さぶります。
そういうわけで、収穫そして蒸留という特別なひとときをぜひ私たちとご一緒いただけますよう、みなさんをご招待いたします。
満開のトゥルーラベンダー畑にたたずむと、現実世界から完全に切り離されたような、うっとりとした気分になります。
優れた蒸留の基本原理
このことが、数ある基本原理のうちのひとつです。
La maturité de la fleur
花の盛り
まず、トゥルーラベンダーの花が満開に達してから蒸留することが最も重要です。そうでなければ、プロヴァンスの乾いた山々の気候と土壌によってもたらされるこの花の真実の力と特徴を発揮することができないでしょう。
Le pré-fanage de la fleur
プレ乾燥
それから、すべての意識は「プレ乾燥」に注がれます。プレ乾燥とは、太陽のもとで自然乾燥させることです。フレッシュな状態で刈られた花の水分が半分以下になるまで乾燥させます。もしこの繊細な作業が失敗したら、湿った花の蒸留には多くの時間がかかりますし、水蒸気の状態が悪くなるせいでいずれにせよ蒸留は成功とはいえないものになってしまうでしょう。花に含まれる水は、はり巡らされる水路のように存在しています。そしてエッセンシャルオイルは、刈り取られたフレッシュな花の香りがします。それは完全に受け入れられないことです。この重大な問題を避けるため、新しい技術の先駆けであった亡きジョルジュ・ランスレーは、トゥルーラベンダーを6列に並べて放っておくことにしました。花を摘む人がラベンダーの花を「andin」と呼ばれる空きスペースに放出すると、プロヴァンスの太陽にさらされたラベンダーはほどよくしおれ、よいあんばいに乾燥します。このラベンダーのじゅうたんは、花のあいだを通っている空気のおかげで腐ることはありません。
La distillation complète
完璧な蒸留
成功の3つめの秘訣は、完璧な蒸留を実現することです。実際に、水蒸気は植物自身に自然に含まれるエッセンシャルオイルを抽出するために花の間を、もっと正確に言えばたいへん小さな分泌腺の中をすり抜けます。トゥルーラベンダーのエッセンスは300種類以上の天然化学分子を含みます。そのうちもっとも軽く、香料業者から重宝されるものが芳香分子です。芳香分子は水蒸気に最初に溶け出します。なぜなら、最も軽いからです。エッセンシャルオイルに含まれる最も重い成分を取り出すためには、より長く蒸留する必要があります。これは「クマリン」という成分で、とりわけトゥルーラベンダーのエッセンシャルオイルに傷跡を治すという特徴をもたらします。 中には、時間とお金を稼ぐために「短い」蒸留を行う、他の者に比べて仕事が雑な生産者もいます。確かに、エッセンシャルオイルの成分の大部分は、蒸留時間の前半に放出されます。しかしこのような粗悪に蒸留されたエッセンスは、AOPの認可を取得できないでしょう。なぜなら、保証を得るために行われる分析テストではエッセンシャルオイルの成分を非常に細かく調べられるからです。1890年からの生産者であり蒸留業者でもあるランスレー家は、蒸留のすべての段階において細心の注意を払っています。水蒸気の温度と圧力は、常に人の目でチェックされなければなりません。なぜなら、もし蒸気の温度が100℃を超えたら、エッセンシャルオイルの香りは「焦げたような」匂いになってしまうからです。
Le repos de l’huile essentielle
エッセンシャルオイルを休ませる
最後に、特級ワインと同じように、トゥルーラベンダーのエッセンシャルオイルもゆっくり熟成させる必要があります。エッセンスを安定化させる段階です。貴重なエッセンシャルオイルの樽は、小瓶に移されて販売の準備が整うまでに少なくとも5か月間「シャトー・デュ・ボワ」のカーヴで寝かされます。この熟成期間は、辛抱づよく「時の流れるままに」して放っておくことがとても大切です。はじめてその香りがわたしたちの鼻先をなぞるとき、真の感覚の目覚めが訪れることでしょう。
成分:酢酸リナリル 42.22%、リナロール 24.37%、(E)-カリオフィレン 6.05%、ラバンズリルアセタート 5.02%、テルピネン-4-オール 3.93%、(Z)-b-オシメン 3.62%、その他 3.05%、アロオシメン 2.97%、1-オクテン-3-イル – 酢酸1.73%、(E)-b-ファルネセン 1.44%、酢酸ゲラニル 1.31%、ネリル酢酸 0.64%、ボルネオール 0.60%、ゲルマクレンD 0.36%、y-ムウロレン 0.31%、B-ミルセン 0.02% (2016 年 九州大学農学研究院 森林圏環境資源科学分野調べ LCDB,2015 年調製分)
生化学的な仕様:酢酸リナリル、リナロール 自然アレルギー源:リモネン、リナロール、ゲラニオール、クマリン
Botanical name(学名): lavandula angustifolia /lavandula offi cinalis – Lamiaceae family
ビオトープ:伝統的な栽培方法、種から栽培
生産場所:Lagarde d’Apt (84) – France
栽培地:Le Chateau du Bois
海抜:1100m
生産者:Mr. Lincele
使用部分:フラワートップ
抽出方法:蒸気による蒸留
ラベル:保護原産地保証(AOP)のフランス、オート・プロヴァンス地方から生まれたエッセンシャルオイル
品質:100%自然由来、組み替えや稀薄されていない、保存料なし、人口香料なし、着色、合成化学成分なし
ワインの格付けのように、トゥルーラベンダーにも原産地に関する保護指定があります(AOP)。LCDB は AOP を取得しており、つまりはオートプロバンスのラベンダーエッセンシャルオイルの品質が保証されているということです。この指定を受けるためには、厳しい品質基準を満たす特定の地域において伝統的な方法で生産されなくてはなりません。証明書はフランス政府機関(INAO)より発行されています。
ラベンダーどのように使用されていたのでしょうか。
ローマ人はラベンダーを浴槽や洗濯したリネンで香りを楽しむために使用していました。フランスでは以前は、「布のお守り」とおばあちゃんたちから呼ばれていました。また、ラベンダーはアロマセラピーの中でも万能植物と言えます。1世紀のペダニウス・ディオスクリデスから1928 年にアロマセラピーを創始したルネ=モーリス・ガットフォセまでもが、ラベンダーの医療上の効能を認めていたのです。